2012年01月10日
「あなたと、コンビに、」の「あなた」の中に
写真:ファミリーマート正面画像
11月下旬、せんだいメディアテークの東隣にファミリーマートが開店しました。元々は洒落た?レストランでしたが、段差があるから誰かと一緒じゃないと、と思いながら結局行けずじまいでした。
ファミマと言えば、私が講演等でよく紹介させて頂くのですが、コンビニにおけるバリアフリーの元祖です。東照宮門前の宮町交差点にあるファミマにはもう20年前ほどからバリアフリートイレが設置されています。
そんなファミマですから、入口に段差がある建物に開店したと知ったとき、バリアフリー化しているのかな?と疑問に思いました。そして先日、初めての入店。お店の前には折りたたみのスロープとともに、「お手伝いが必要な方はインターホンを押してください」という貼り紙がありました。(下の写真の左上)
写真:ファミマインターホンとスロープ
やっぱりファミマだ!と思ったのもつかの間、肝心のインターホンが見つかりません。その時は同行者にスロープを設置してもらい少々きつい勾配を上げてもらったので店内には入れました。帰り際、店員さんにインターホンのありかを聞いてみると、「ここにあるんです」と言われたのは先ほど上ってきたスロープの壁際。一見すると気がつきませんね(^^; (上の写真の左上、下)
誇らしげ?な店員さんを目の前にし恐縮だったのですが、「実は・・・この場所ではボタンまで手が届かないんですよ・・・。」と私。開店して1か月あまり、初めての車椅子の客ということはないでしょうけど、私が伝えた事実に店員さんは衝撃を受けていらっしゃいました(^^;
写真:ファミリーマート正面看板前
それから店員さんと店外を一周し、何とか手が届きそうな看板前に。(上の写真)
「本来は歩道に接しているこの看板にボタンがあるといいんですけど、配線の問題などありますよね」と伝えると、店員さんも「今の位置では絶対使えないですもんね。検討してみます」と心強いお返事をいただきました。
ファミマのバリアフリーの取り組みには私も敬服しておりますし、今度の新店も既存の建物でできる精一杯のことをやってくださったと思っています。しかしながら、やはり当事者の視点でないと本当に「使える」かどうかがわかりませんし、お店の方とコミュニケーションによって私たちの視点と言うものを「気づいて」いただけるのだと思います。
「あなたと、コンビに、」の「あなた」中に、いつまでも私たちの視点があるように、今後のファミリーマートの取り組みに大いに期待します!